参考
糖質
砂糖をはじめとした「甘いもの」だけではなく、ご飯、芋に含まれるデンプンもその仲間です。糖質は身体の主要なエネルギー源です。消化吸収によって血液と一緒に全身をめぐり、体内で1g当たり4kcalのエネルギーになります。特に脳は血液中の糖質(ブドウ糖)だけがエネルギー源なので、極端に糖質が不足すると意識障害を起こします。脂質やタンパク質と比べると素早く使えるという特長があります。そのためウオーキングなどの長時間の軽い運動には脂質が使われます。糖質の体内での存在量は意外と少なく、血液中のブドウ糖のほか、肝臓や筋肉にグリコーゲンとして少量を貯蔵しているだけです。すぐ使う量以上の糖質は体内で脂肪となって蓄積されます。
糖質が多く含まれる食べ物 : ご飯、パン、麺、芋、果物、砂糖、ハチミツ、など
1日2000kcal必要な方 : およそ60%の1,200kcalの糖分が望ましい(茶碗5杯分)
糖質の不足 : 体力の低下や疲れやすくなる
サーチュイン遺伝子 : 長寿
40代〜60代の被験者4人が7分目の食事を3〜7週間続けました。すると、人間の体が飢餓状態になり、眠っていた長寿の細胞サーチュイン遺伝子が働き始めました。人間の体は氷河期なのど飢餓状態になると、細胞中のミトコンドリアが活性になりエネルギー効率を高めます。すると活性酸素の放出が抑えられて免疫力が高まり、老化が穏やかになります。調査では、100歳以上元気な老人は昔から小食でサーチュイン遺伝子の働きも活発だったようです。
「腹八分目は健康長寿の源」は本当だったのです。
レスベラトロール : 放射能の心配な時代にも健康でいたい
ポリフェノールの一種。ぶどうの果皮などに含まれる抗酸化物質。マウスなどのモデル生物実験動物を用いる研究では、寿命延長、抗炎症、抗癌、認知予防、放射線による障害の抑止、血糖低下などの効果が報告されています。食品ではピーナッツの皮、赤ブドウの果皮と赤ワインなどに含まれる。サプリメントとして市販されているものは安価なイタドリ(タテ科の多年生植物)から摘出された商品が多い。
酸化ストレス
活性酸素が産生され、障害作用を発現する生体作用と生体システムが直接活性酸素を解毒したり、生じた障害を修復する生体作用との間で均衡が崩れた状態を言います。生体組織の通常の酸化還元状態が乱されると過酸化物質やフリーラジカルが産生され、たんぱく質、脂質やDNA等様々な細胞内器官が障害を受けます。
アテローム動脈硬化症、パーキンソン病、狭心症、心筋梗塞、アルツハイマー病、統合失調症、慢性疲労症候群、など
糖化ストレス
還元糖とタンパク質が生体内で非制御的に反応し、糖化最終生成物(AGEs)の蓄積、タンパク質のAGEs化、受容体を介した炎症惹起と言った老化を促進する大きな危険因子となっている。
ピリドキサミン
老化防止のためのビタミンB補給。ピリドサールと並ぶビタミンB6を作る3つの天然合成物の一つ。その用途と効果は臨床実験によって想像をはるかに超えることが示唆されています。ピリドキサンは最もグルコシル化(架橋結合)防止効果が高いとされる有力な天然物質です。グルコシル化は、糖分(ブドウ糖)が酸化とタンパク質と反応し、タンパク質の重要な機能を阻害します。糖化したタンパク質が増加すると、白内障、皮膚やコラーゲンの硬化、糖尿病といった老化障害が促進されます。
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